一宮市グループホーム：認知症対応型共同生活介護事業所

グループホームえもりが竣工しました。木造平屋の黒色の落ち着いた建物となっています。

配置は四方に田んぼが広がっており、周辺環境を考え、周囲への影響を最小限にするため平屋とすることが最適であると考えました。
また、道路沿いに木を配置し、防風の生垣等で周辺環境になじむように配慮しました。
敷地内にも、四季折々の木をいれ、緑と一体になった安らぎと憩いの空間をめざし、自然環境を十分取り入れています。

建物は、日本人の遺伝子に組み込まれた家形という外形をファザードとしています。
忘れられていた感情を呼び覚ます要因になればと思います。
2つのユニットの間には中庭を配置し、プライベート空間を建物内に取り込んでいます。
そしてこの中庭からは、光と風の取入れ口として自然環境を取り込む装置となっています。
また、深い庇は、夏場に涼しさを醸し出すものとなっています。
 

内部は住宅の延長の空間を目指し、自分の家のように安心した施設とするために、木目調であたたかい・やさしさにあふれた空間を目指しました。
トイレの手摺りは、右麻痺使用と左麻痺使用の2種類を設置しています。
リビングは天井を高くし間接照明も取入れています。
また、職員がご利用者様をすぐに確認できるように、一目でご利用者様全体が把握できる位置に事務室を配置しています。