ぶらり建築
みんなの森 ぎふメディアコスモス
伊東豊雄氏設計の「みんなの森 ぎふメディアコスモス」を見てきました。
この建築物で誰もが目を奪われるのは、2階の中央図書館の「木造の格子状の屋根」と、
「グローブ」と呼ばれる白っぽい半透明で大きくて床から浮かんだ逆さまの漏斗形状のかさですね。
このグローブは、上部トップライトから自然光の穏やかに室内に拡散させ、夜は照明のシェードになります。
また、上部に設けられた開閉式の水平窓を開けることで自然な風の流れを生み出し、
機会による空調ではなくエネルギーをかけずに2階の大空間を換気することができます。
木製の格子状の屋根は、ただの仕上げ材ではなく構造材として働いていて、
職人さんたちがヒノキの薄板を積層してビス留めを手作業で丁寧に取付けられたそうです。
ヒノキ材は全て岐阜県材「東濃ヒノキ」を使われているようですね。
設備がデザインとなり、素晴らしいです。
このように2階はワンフロア―に壁の間仕切りがなく、本棚も背が低いためより広く感じられ、
グローブのおかげで落ち着いた空間を実現し、自然の明るさのある居心地の良さを実感してきました。
そしてテラスもあり開放感もありました。
1階はエントランスから入るトヒノキの香りに包まれています。
市民活動交流センターや展示ギャラリー等の施設が入っていて、オープンで賑わいのある交流の場を感じとれました。
トラックバック(0)
トラックバックURL: https://www.kureishi-o.co.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/265