ぶらり建築
京都御所
通年公開となった京都御所は、築地堀(ついじべい)で囲まれた南北約450メートル、東西約250メートルの方形で
面積11万平方メートルだそうで、本当に広い敷地でした。
京都御所は、その古来の内裏(天皇の居所を中心とする御殿)の形態を今日に保存している由緒あるもので、
現在のものは安政2年(1855年)の造営であり、紫宸殿を始めとし、清涼殿、小御所、御学問所、御常御殿などの
平安時代以降の建築様式の移りかわりをつぶさに見ることができます。
現在の京都御所は14世紀から明治2年までの間、歴代天皇が居住し、儀式、公務を執り行った場所だそうです。
御車寄です。
昇殿を許された者が正式に参内するときの玄関であり、屋根は檜皮葺き(ひわだぶき)です。
諸大夫(しょだいぶ)の間です。
正式な用向きで参内した時の控えの間です。
紫宸殿(ししんでん)です。
即位礼などの重要な儀式を執り行う最も格式の高い正殿であり、京都御所の象徴といえる存在だそうです。
建春門(けんしゅうもん)です。
小御所(こごしょ)、御学問所(おがくもんしょ)、御常御殿(おつねごてん)です。
本当に立派な建築物で、こうやってたくさんの人が見れるようになって本当に良かったと思います。
機会があれば、是非、行ってみてください。
それにしても暑い暑い日でした・・・(笑)
名古屋の「四間道界隈」
「四間道」は名古屋駅から徒歩15分、国際センター駅から徒歩5分の堀川沿い(西側)にあります。
そんな四間道は、元禄13年(1700年)に発生した大火の後、商業町屋の防火を目的とし
道幅を四間(約7メートル)に広げたので、その名前がついたと言われてます。
石垣の上に建つ土蔵群と軒を連ねる町屋が通りに面して建ち並んでいます。
ここ数年にリノベーションした店舗が立ち並びます。
一本中に入った小路に、複数店舗が入った建物もありました。
古い民家の屋根瓦の上には屋根神さまが見られ、疫病や火災などの恐怖から身を守るために庶民が祈りを込めて作ったものです。
この屋根の上に小さな社を祀るという形態は名古屋独特のものだそうです。
帰りに食事したお店は、関谷酒造が経営する「圓谷」です。
300年以上経つ米問屋の蔵を改装したお店です。
とても混雑してて人気店のようですが、美味しいビールをいただいてきました♪♪
また是非、「四間道界隈」を訪れようと思います。
多治見市にあるモザイクタイルミュージアム
多治見市のモザイクタイルミュージアムが今月に開館したので、早速、所長が行ってきました。
藤森照信さんの設計です。
手づくり感のある味わい深い建物です。
朴訥(ぼくとつ)とした外観である上に親しみ深く、山の稜線に植えた木の自然な様子が、
ミジンコの線もが動いているようで、とてもおもしろいと思いました。
写真をたくさん載せました・・・!!
そして内部です。
展示スペースや体験工房から、温かみを感じられます。
手摺にもモザイクタイルです。
照明を含め、床、壁、天井とも左官で仕上げてある階段が、またとても良かったです。
4階の展示スペースには、外光が差し込むモザイクタイルの世界、とても素敵ですね。
最上階は、なんと外部扱いのスペースでした。
円形に切り取られた屋根が特徴的でした。
せっかくですので、モザイクタイルミュージアムの開館の経緯のご紹介文です。
大正時代、旧多治見町あたりで始まったタイル産業は、戦後、笠原町を拠点に隆盛します。
1995年頃、笠原町の有志がモザイクタイルの収集活動を開始。
少しずつ増え続けたタイル資料は、
15年以上の時をかけて町の産業にとって貴重なコレクションへと成長しました。
国際的な評価を得る建築家、藤森照信氏が、その意義に共感し、設計依頼を引き受け、
5年の歳月をかけ、2016年6月、多治見市モザイクタイルミュージアムが開館しました。
建築を勉強している方は、是非、訪れて欲しいと思います。
また、これから家の新築、改築を考えている方にもおすすめです。
タイルを使ったこだわりの空間が欲しくなるかもしれません。
名古屋市にある「白壁 か茂免(かもめ)」
名古屋市東区の白壁エリアは尾張徳川藩の中級武家屋敷が集まった地域で、
こちらの料亭「か茂免」は尾張徳川藩中級武士の安藤十次郎邸跡700坪に
京都の紙問屋の中井氏が名古屋別邸として大正時代に建築されたそうです。
明治維新以降は名古屋財界人の住宅としてモダンな邸宅が立ち並び、戦後に残りました。
大変 趣きがありました。
残念ながら写真は難しくて、あまり上手に撮れていませんでした。
6月上旬の時でしたので、つつじが色鮮やかに咲いていました。
そんな歴史ある建築物での食事は、特別な時間を感じられます。
お料理も「和」の心を感じられ、一つ一つの器に丁寧な盛り付けをされてました。
せっかくですので、お料理の写真もご覧ください。
本当に素敵なおもてなしでした。
機会があれば、是非、訪れてほしいと思います。
以前、BLOGで、名古屋市東区にある旧春田邸(デュポネ)のご紹介をしましたが、
よろしければご覧くださいね。
↓
旧春田邸-1 旧春田邸-2
横浜の建築巡り 横浜赤レンガ倉庫-3
「横浜赤レンガ倉庫」には、世界一の朝食で知られる「biils」さんがあります。
オーストラリアから上陸した国内2号店だそうで、
リコッタパンケーキとスクランブルエッグをスタンダードにいただいてきました。
昼も夜も楽しめる横浜港が望めるガラス張りのテラス席で、
ロケーションと食事を満喫してきました。
五感を楽しめる空間は、とっても素敵でした。
天井や、外部にも使用されている扉はリノベーションにより活かされているようです。
個人的には、写真中央のお皿やコップが置いてある家具が気になり、
天板はステンレスでしょうか・・・、扉財と共にアンティークに仕上げられていて、
ここの雰囲気にピッタリでした。
余談ですが、化粧室で見たハンドソープがオーストラリア産の「Aesop(イソップ)」のものだということを
その後に足を運んだベイクオーターの「Aesop」のスタッフさんと話をしてわかり、とても盛り上がりました♪
1号館は明るく開放的で、天井は白く床の色も少し明るめに仕上げてありました。
2号館は天井はダークなグレイで、こだわりのあるお店が似合いそうです。
アップルパイの「GRANNY SMITH」さん、内装にレンガが使ってありました。
照度を落としてある空間は温かみを感じますね・・・。
オシャレ感たっぷりの横浜は、是非、また訪れたいものです♪♪
横浜の建築巡り 横浜赤レンガ倉庫-2
今回も「横浜赤レンガ倉庫」です。
4月24日(月)まで『Flower Garden 2016』のイベントが開催されています。
「横浜赤レンガ倉庫」近くにも、たくさんのお花が賑やかに咲き誇り、とても素敵でした。
そして、現地『Flower Garden』の会場に到着し、またまた素敵な風景が迎えてくれました。
お花畑には たくさんの「うさぎ」のアートが、かわいらしくあちこちにいます。
セダムで模られた「うさぎさん」もいました。
そしてそして、こちらはとってもとってもかわいい「ガーデンベア」です♪♪
改めて、「赤レンガ」はとてもお花を引き立ててくれることを実感しました。
素敵なお庭を夢描いてる方には、とっても参考になりそうですね。
セダムの「うさぎさん」には挑戦してみたいな・・・なんて考えたりしちゃいました(笑)
次回は、最後にしたいと思いますが、
「横浜赤レンガ倉庫」」内の店舗の写真も撮ってきましたので、
是非、ご紹介したいと思います。
ご覧いただけると嬉しいです♪♪♪
横浜の建築巡り 横浜赤レンガ倉庫
横浜赤レンガ倉庫は、「ハマの赤レンガ」と、90年以上も
横浜のシンボル的存在として市民から親しまれてきたようです。
正式名称は、「新港埠頭保税倉庫」です。
明治時代の終わり頃から建設され、主な設計者は妻木頼黄(よりなか)さんです。
その後も保存工事が行われていたようですね。
新井千秋さんたちの設計で改修工事は行われました。
耐震設計は今川憲英さんです。
レンガの寿命は500年ですが、目地は50年で劣化してしまいます。
目地にエポキシ樹脂を注入する工法が使われています。
うちの事務所でも採用する工法です。
窓枠、鉄扉、格子窓、三つ折り扉といった建具は、既存のものを活用されていました。
そして、保存階段を上から覆う新設部分に耐熱ガラスを用いてありました。
(1階です。)
創建時に使われていたものは、2号館に展示スペースがあります。
リノベーションの建築物としてすばらしいものでした。
馴染みのある赤レンガや内部の構造は、
一般の住宅や店舗などにも真似できるところも多いように思います。
うちの事務所でも、思い入れのあるお庭を一部残したり、
また趣きのある既存の簀戸を新築に使ったりした住宅もあります。
改めて、建築は楽しいものだと感じます。
さて、次回も、「横浜赤レンガ倉庫」の続きをお伝えしたいと思います。
偶々、『Flower Garden 2016』のイベントの期間中で、とっても素敵で、
アートも感じさせてくれるところがさすがでした。
また是非、ご覧くださいね。
横浜の建築巡り みなとみらい
「横浜赤レンガ倉庫」を目指していざ出発!
・・・が、下調べはほんの少しでしたので、成り行きまかせでした(笑)
いろんなルートがあり、最短そうな「馬車道」の駅を下車し萬国橋を渡って向かいました。
「横浜ランドマークタワー」は最も歴史ある「みなとみらい」の商業施設であり、シンボルでもあります。
1993年に完成、高さ296.33mは大阪の「あべのハルカス」に次ぐ日本で2番目に高い超高層ビルです。
そのランドマークタワーの横にもビルが並び、観覧者です。
そして、「ナビオス横浜」の建物が目に入ってきました。
こちらの建物は一部が空洞になっていて、運河パークの傍らにあります。
クリスマスの時期には、横浜キャンドルカフェのメイン会場だそうです。
「横浜ワールドポーターズ」です。
周り全体の建物に、赤のレンガ調を使用されていますね。
景観が統一されていて一体感がありました。
「横浜赤レンガ倉庫」に行くのには、本当にいろんなルートがあり、
「日本大通り」駅の方から行ったら、「象の鼻カフェ」や「スカンディヤガーデン」という
気になるお店もあったんですよねー。
今回はぶらっと行ってという長閑な時間は、
日頃とは違うゆっくり時を過ごすことができたように思います♪♪
「大桟橋ふ頭」にも行ってみたかったので、
次回、是非、行けたらと思います。
帰る頃には、凄く冷えてきてライトアップした夜景がとってもきれいでした♪♪